masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

絵本「くうき」

最近は雨が多いですね。
深夜から朝方まで弱い雨がずーと降ってて、まさに春雨です。
今朝は落合恵子さんの絵本の時間で、まど・みちおさんの「くうき」
がありました。
まさに、東電と保安院に大きな声で読んで聞かせたいですね。
 原発の重大事故を想定した防災対策の国際基準を導入するため、内閣府原子力安全委員会が06年に国の原子力防災指針の見直しに着手した直後、経済産業省原子力安全・保安院が安全委事務局に対し「社会的混乱を引き起こす」などと導入を凍結するよう再三文書で要求していたことが分かった。
結局、導入は見送られ昨年3月、東京電力福島第1原発事故が起きた。
導入していれば周辺住民の避難指示が適切に出され、被ばく人口を大幅に減らせた可能性がある。
【比嘉洋、岡田英】

まさに人災でなく、ひどい業務上過失ではないでしょうか。
おまけに、汚染水を海に流したりで海洋汚染防止法違反ではないのでは・・・
天災でないのに、さまざまな法律に抵触し誰一人逮捕もされずおかしな話しですよね。
それに、除染と言っても、結局汚染物を移動させてるだけで、本当の除染でないのでは。

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 空 気

ぼくの 胸の中に
いま 入ってきたのは
いままで ママの胸の中にいた空気
そしてぼくが いま吐いた空気は
もう パパの胸の中に 入っていく

同じ家に 住んでおれば
いや 同じ国に住んでおれば
いやいや 同じ地球に住んでおれば
いつかは
同じ空気が 入れかわるのだ
ありとあらゆる 生き物の胸の中を

きのう 庭のアリの胸の中にいた空気が
いま 妹の胸の中に 入っていく
空気はびっくりぎょうてんしているかな?
なんの 同じ空気が ついこの間は
南氷洋
クジラの胸の中に いたのだ

5月
ぼくの心が いま
すきとおりそうに 清々しいのは
見わたす青葉たちの 吐く空気が
ぼくらに入り
ぼくらの内側から
緑にそめあげてくれているのだ

一つの体を めぐる
血の せせらぎのように
胸から 胸へ
一つの地球をめぐる 空気のせせらぎ!
それは うたっているのか
忘れないで 忘れないで・・・と
すべての生き物が兄弟であることを・・・と



「くうき」は言いつくせない。
だから「くうき」なんだ 
       ・・・・ まど・みちお

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