masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

ラジオ文芸館 三浦綾子 作「尾灯」

今日は久しぶりに雨が降りました。
気温も23.3度と涼しく過ごしやすかったですね。
強い台風23号が、沖縄本島宮古島地方を暴風域に巻き込みながら、
北西に進んでます。
今日のラジオ文芸館は三浦綾子作 「尾灯」でした。
尾灯と聞いた時になぜか春日八郎さんの「赤いランプの終列車」をふと
頭に浮かびました。
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定年を過ぎて5年になる主人公・平川良三。正月の朝、良三の元部下・坂崎
と長男・義孝からの年賀状に目が留まる。
良三との再会を願う坂崎。そして「泊まりがけで遊びに来てほしい」
と誘う義孝。
その言葉を受けて良三は、久々の再会に胸を弾ませながら、2人が暮らす
旭川へと向かう。
しかし訪ねた先で直面したのは、温かい言葉とは正反対の、冷たく不誠実な
対応だった…。

語り:糸井 羊司
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年賀状は建前を書くのが多く、日ごろのご無沙汰を・・・とか、お会い
したいものですとか、もう本音とかけ離れている場合が多いです。
平川良三は元部下・坂崎のもとに会いに行き、夕方に飲みに行く約束をした
ところで、坂崎の部下から夕方は臨時会議があるとのことで、中止になる。
しかし、それは坂崎の仕組んだ芝居だと知り平川はショックを受ける。
それから、長男・義明の元へ向かう。
義明は風邪で寝込んでて、父・良三が訪ねて来ることを知らなかった。
良三は義明の勤め先に、訪ねて来る旨を伝言してたのに伝わってなかった
のです。
義明の妻が美容室から帰ってきて、良三は冷遇される。
孫も馴染まない。
義明の妻から良三に何時に帰るかと聞かれて、ここでも良三はショックを
受ける。
良三は年賀状に書かれてたように、泊まるつもりだった。
食事もせず良三は駅にむかった。
途中でむかし食事をしたところで、お酒も飲んだ。
ここで、良三は少し酒を飲みすぎた。
汽車の時間に気づいて車で駅にかけつけた時、
発車のベルがやかましく鳴っていた。
良三が改札口を出た時、汽車は発車してしまった。
良三は、ふらふらとプラットホームに頽(くずお)れた。
終列車の赤い尾灯が小さく遠ざかっていった。
良三のこころを映し出すように感じました。
課長だった良三は、世間の建前と本音を理解してないのでは。
割と世間にもまれてなく、奥さんが万事取り計らってたのでしょう。
良三はたぶん仕事一筋の人だったのではないでしょうか。
退職すれば、義理で付き合ってた人が次第に離れてしまいます。
「尾灯」が遠ざかるように。