masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

ラジオ文芸館 「耳なし芳一のはなし」

今日は朝からお天気が非常に良くて、お昼からはまた暑くなるでしょうね。
予想最高気温は28度です。
今朝のラジオ文芸館は、超有名な「耳なし芳一のはなし」でした。
細かい部分は忘れてましたけど、音響効果が入ると、また違った良さが
ありますね。

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耳なし芳一のはなし」 作:ラフカディオ・ハーン

平家滅亡の場となった壇ノ浦。平家の怨霊を供養する阿弥陀寺の和尚は、
芳一を寺に住まわせ、ときどき琵琶を語らせていた。
ある夏の晩、和尚たちが法事で出かけ、芳一ひとりが縁側で琵琶をさらっていると、
武将らしき人物が立ち、盲目の芳一の手を引いて立派な屋敷に連れていく。
芳一はそこで「壇ノ浦の段」を語る。
芳一が呼び出された場所は…、そして和尚が考えた芳一を救う手立てとは…。

語り:阿部 陽子
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昔、下関(赤間関、あかまがせき)の阿弥陀寺(あみだじ)というお寺に、
びわ法師の芳一(ほういち)という男がいた。
幼いころから目が不自由だったが、琵琶(ビワ)の腕は師匠をしのぐ程の腕前で、
特に壇ノ浦の合戦の弾き語りは真に迫るものがあった。

ある蒸し暑い夏の夜、お寺で芳一がビワの稽古をしていると、
身分の高い方からの使者がやってきた。
ビワの弾き語りを聞きたい、というので、芳一は使者の後をついて行き、
大きな門の屋敷に通された。
さっそく芳一は、壇ノ浦の合戦を弾いて聞かせると、大勢の人がいるのかむせび泣く声が周囲から聞こえてきた。
やがて女の声が聞こえ、「今宵より三夜間、弾き語りをして聞かせてほしい。
またこの事は誰にも内緒にするように」と、告げられた。

朝、寺に帰った芳一は、和尚から不在を問い詰められたが、
女との約束通り何も話さなかった。
そこで和尚は、夜にこっそりと寺を抜け出した芳一を寺男に尾行させると、安徳天皇(あんとくてんのう)のお墓の前で、ビワを弾いている芳一の姿を見つけた。

平家の亡霊に憑りつかれていると知った和尚は、芳一の体中に経文を書いた。
そして、誰が話しかけても絶対に声を出してはならない、と言い聞かせた。
その夜、また亡霊が芳一を迎えに来たが、経文に守られた芳一の姿は見えなかった。
しかし和尚が芳一の耳にだけ経文を書くのを忘れてしまったため、
亡霊には両耳だけは見えていた。
亡霊は、迎えに来た証拠に、と芳一の耳をもぎ取り帰って行った。

朝になって急いで様子を見に来た和尚は、芳一の両耳が取られている事に気が付いた。
和尚は、かわいそうな事をしたと詫び、医者を呼び手厚く手当をした。
傷が癒えた芳一は、もう亡霊に憑かれる事もなく、芳一のビワはますます評判になり、
いつしか「耳なし芳一」と呼ばれるようになった。
(紅子 2011-9-27 22:15)