masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

ラジオ文芸館 星が透けて見える大きな身体

今朝のラジオ文芸館は、ファンタジー的な人知を超えた出来事です。
小さな南の島に住む少年ティオは、お父さんが営むホテルの仕事を
手伝いながら、島を訪れてやがて出て行くさまざまな人たちと出会います。
そして、自然も人の心も豊かなティオの島では、ちょっと不思議な出来事も
起こるのです。ティオが教えてくれた、とっておきの10の物語。
第41回小学館文学賞を受賞した、池澤夏樹の初の児童向け小説。小学中級から。

星が透けて見える大きな身体は「南の島のティオ」 (文春文庫)の中に
収容されてる作品です。
「地球に引っぱられた男」の話で、意地悪金持ちヘルナンデスさんと
予知するカマイ婆さん。カマイ婆さんの登場は、伏線です。
 

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作:池澤 夏樹   星が透けて見える大きな身体

12歳の少年・ティオは、南の島で小さなホテルを営む両親と暮らしている。
ある日、日本からこの島の病院に来ている医師の娘・アコちゃんが原因不明の
病にかかってしまう。
熱が下がらずどんどん衰弱していくアコちゃんを助けるため、
ティオと友達のヨランダは、不思議な力を持つカマイ婆を訪ねるのだが・・・・・。
南の島に住む少年・ティオが体験するちょっと不思議な出来事を描いた短編集から。
語り:村上 里和

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あこちゃんは突然の原因不明の病気にかかり入院している。
あこちゃんのおかあさんといっしょにあこちゃんを育てたヨランダは、
あこちゃんの病気が心配でならない。
高熱で意識不明が続き、 日一日と悪くなっていく。
何かうわごとを言っている。
ヨランダの弟が同じような病気で死んでしまった。
その時、お母さんがかまい婆にお願いに行ったことがあるが、
弟は助からなかった。
ティオと友達のヨランダは、山の上のかまい婆の家に、2時間もかけて
怖い思いで登り行きました。
かまい婆は二人が来るのを知ってました。
かまい婆は髪が伸び放題でボロボロの服をまとい、上目づかいに見る
こわいおばあさん。
かまい婆によれば、島の人たちから可愛いがられる子どもたちを天は
欲しくなって、連れて行ってしまうのだと。
そこで、かまい婆はティオに天のつかいの「星が透けて見える大きなからだ」を
説得して、あこちゃんをあきらめさせることだと言う。
どう談判したらいいかを助言する。
いわく感情でなく、論理で相手を納得させよと。
天のつかいが現れる場所は,かまい婆の家から、さらにもっと登らなければならない。
2人が到着して待っていると、透明な大きな木のような怪物が現れ、
武者震いするティオ。
可愛いいあこちゃんのために必死で談判するティオ。
しまいには冷静さを欠いて、相手に腹を立ててしまった。
そしてうまく天のつかいを説得できず、透明な木が
つかみかかろうと迫る。
そこへ、ヨランダはティオの後ろから進み出て、「あこちゃんを返してください」
と大きな声で言う。
その瞬間、透明な木はひるみ、さらに溶けるように薄くなって姿を消してしまう。
へたへたとその場に倒れる2人。
かまい婆の家に着くと、ばあは「よくやったね。もうあこちゃんは病気にならないよ。
天があこちゃんを守ってくれるよ」と。
あこちゃは無事回復して退院しました。