masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

絵本の時間 ヒワとゾウガメ

今朝は落合恵子さんの絵本の時間で「 ヒワとゾウガメ 」でした。
作者 作:安東みきえ、絵:ミロコマチコ
出版社 佼成出版社


ある島に、一頭の大きなゾウガメが住んでいました。
ゾウガメの甲羅の上では、いつも一羽のヒワがおしゃべりしていました。
「あたしたち友だちだから、いつもいっしょだよ」。
しかし、ゾウガメは百年ものあいだ長生きするのです。
「きみは友だちでいてくれるっていう。ずっといっしょだって、いつもそう言う。
けれど、そんなわけはないじゃないか――」。昔、友だちになった小鳥たちは
みんな死んでいなくなってしまいました。
そんな思いをするなら、もう友だちなどいらないとさえ思っていました。
ある日、ヒワがうわさ話を聞いて、ゾウガメのところにやって来ました。
なんでも、海の向こうにゾウという生き物がいて、それはゾウガメの仲間なのでは
ないかと、うれしそうに言うのです。
ゾウガメの胸はどきんと鳴り、うれしい気持ちになりました。
ヒワは、遠くに行くことのできないゾウガメに代わって、「あたしが確かめてくる。
あんたは大事な友だちだから」と、飛び立って行きました……。
ともだちだとヒワは言う。だけどそんなわけはないじゃないか、心の深いくらがりで
ゾウガメは呼びかける。
実際ゾウガメには「こえ」というものがない。
ヒワの語りかける言葉に返事をすることができない。
その上、ゾウガメはそうやってともだちになった小鳥たちが、みんないなくなっていくことを知っているのだ。
ヒワだって、いつかいなくなる。だったら、ともだちになどならないほうがいい・・・。
やがてヒワが姿を見せなくなり、最初は何とも思っていなかったゾウガメは、
いてもたってもいられなくなり、地響きをたてながら島じゅうを探しまわった。
そして、崖にあがり、海の向こうのはるか彼方に目をこらすのだった。

ともだちとは。かけがいのない存在とは。
ずっと一緒にいられること? なんでも話し合えるってこと?
長く生きるゾウガメにとって、ヒワの存在はあまりにもはかなく不確かなもの。
だけど物語の中で、二人の強い思いはお互いの心に届くのです。