台風１１号は１０日、高知県に上陸して四国や近畿を縦断し、１１日午前９時に北海道の西の海上で温帯低気圧に変わりました。
北海道や東北などでは広い範囲で風速１５メートル以上の強い風が吹いています。
北海道では、倶知安町で午前４時前に２７．１メートル、室蘭市で午前３時半ごろに２６．６メートルの最大瞬間風速を観測しました。
北日本では発達した雨雲が流れ込んでいて、北海道では１時間に２０ミリを超える強い雨が降っています。
午前８時までの１時間には、北海道の利尻空港で４５．５ミリの激しい雨が降りました。
これまでの雨で北海道と岩手県では土砂災害の危険性が非常に高くなっている地域があります。
北海道は１１日午後にかけても１時間に６０ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。
台風１１号による大雨の影響で、増水した川に流されるなどして１１日までに、岩手、静岡、岐阜、兵庫、大阪、香川の６府県で計９人の死亡が確認された。
さらに、京都市と和歌山市で２人が行方不明になったほか、避難先が浸水したり、観光地や交通機関に影響が出たりした。
台風は日本海を北上、気象庁は北海道に激しい雨が降るとして、引き続き警戒を呼び掛けた。
１０日に兵庫県姫路市の河川敷と播磨町沖、堺市と高松市の川でそれぞれ女性の遺体が見つかった。
岐阜県各務原市で増水した川で９日に流され重体だった男性も死亡が確認された。（共同）
