masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

大型集客施設より熊本市民病院建て替え工事が優先では


熊本市は21日、4月に着手予定だった市民病院(東区湖東)の建て替え工事を凍結する方針を明らかにした。
事業費が当初計画比76億円増の209億円と膨らみ、完成後の病院経営を大きく圧迫する見通しとなったため。
事業費の削減策を検討するが、着工時期のめどは立っていない。
これまで事業費は、他の類似規模の病院建て替え工事などを基に133億円程度と概算。
実施設計を進める過程で事業費高騰が判明した。
今後、市病院局は病床数や診療科目、ヘリポートといった施設面の見直しに着手する。
市民病院は1979年完成の南館、84年完成の北館、2001年完成の新館の3棟。南館が耐震基準を満たしていない上、北館とともに老朽化が目立っている。08年度に建て替えの検討に着手。
現計画では地上12階、地下1階の鉄骨造(延べ床面積約4万平方メートル、病床数470)。
新館を残し診療を続けながら現地で建て替え、21年春完成を目指していた。(内田裕之)
一方、熊本市中央区の桜町地区再開発事業の中で市が計画している大型集客施設(MICE施設)について、大西市長が314億円に上る施設の事業費や就任後取り組んでいる計画の精査状況を説明。
市民のニーズが高い700席程度の中規模ホール機能を持たせるため、2階に設ける予定の多目的ホールに可動式の席やステージを導入できないか検討中とした。
市財政への影響を心配する意見に対しては「無理な借金をするわけではない。熊本の顔として発展につなげたい」と強調した。