masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

安倍さん「国立競技場」民主党が決めた

毎日新聞 2015年07月13日 19時40分(最終更新 07月13日 20時08分)
民主党枝野幸男幹事長は13日、2020年東京五輪パラリンピックの主会場となる新国立競技場の総工費が大幅に膨らんだことについて、国会内で記者団に「コンペは民主党政権時代だが、1000億円あまりの計画にゴーサインを出し、2000億円を超える話になるのを放置したのは安倍晋三内閣だ」と指摘した。
首相は10日の衆院平和安全法制特別委員会で「民主党政権時代に(建築家のザハ・ハディド氏の)案で行くと決まった」と述べ、民主党を暗に批判していた。

◇日本の悪弊、すべて体現 ジャーナリスト・池上彰委員
責任の所在があいまいなまま突っ走り、「決まったことだから」と、途中でやめることができない。
これが日中戦争から太平洋戦争にかけての日本の歴史。と思っていたら、新国立競技場をめぐる問題も、そっくりです。
責任の所在があいまい。決まった現行デザイン案は、どんな不都合な点が出ても、やめることはない。その結果、総工費は増えるばかり。
足りない費用は、東京都に負担させる。無責任なプロジェクトの典型ではありませんか。
と思っていたら、6月8日の本紙朝刊のコラム「風知草」で山田孝男氏が、この計画を戦争中の戦艦武蔵の悲劇になぞらえる説があることを紹介していました。
武蔵は、世界最大の戦艦であることを自負しながら、戦略があいまいなままに出撃して沈みました。
巨大な施設は、完成後の維持費も莫大(ばくだい)。そこで事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)はコンサート会場に貸し出すことで毎年6億円を稼ぐ計画だそうです。
「道路が完成しても費用を回収できないのではないか」と指摘されると、回収できる収支見通しを作って工事を進める。
高速道路などの公共工事を推進する官僚のお家芸です。
この工事も、まさにそれ。過去の日本の悪弊の全てを体現する新国立競技場の建設計画。
報道を通じて、日本の病弊を暴き出していただきたい。