masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

老老介護の悲劇 本質は国の対策が問題

熊本地裁初公判 70歳被告「会社の永年勤続、妻のお陰」
今年5月、妻(当時67歳)に頼まれ殺害したとして、嘱託殺人罪に問われた熊本市北区西梶尾町、無職、清田悦次(えつじ)被告(70)は3日、熊本地裁(石川慧子裁判官)の初公判で、起訴内容を認めた。
「死にたい」と繰り返す妻の介護に限界を感じ、誰にも相談できないまま首を絞めたという。
検察側は懲役3年を求刑して即日結審し、判決は17日。
検察側の冒頭陳述などによると、清田被告は1973年、妻と見合い結婚した。約5年前、妻が腰の骨折などで入退院を繰り返すようになった。
今年2月ごろ、妻は痛みなどに耐えきれず「死にたい」と漏らすようになったという。
5月1日、熊本県の天草方面で車を海に転落させる場所を探したが見つからずに帰宅。
同2日には妻が自分で首を絞め救急隊が駆けつける騒ぎになった。
事件当日の同3日は「一緒に行こう」と声をかけて車で阿蘇方面に移動。
「もう後戻りできないよ」と言うと妻は「確実に殺してね」と言い、熊本県大津町の路上に駐車した車の中で、ひもで首を絞めるなどして窒息死させた。
その後、自らも自殺しようとしたが痛みや恐怖心から断念。車内から110番し、警察官に逮捕された。
検察側は論告で「相談すれば解決の糸口が見えたはず。刑事責任は重い」と指摘。
弁護側は「殺害したのは妻を早く楽にさせたい思いから」として執行猶予を求めた。
最後に清田被告は「見合い結婚して、会社に永年勤続できたのも家庭を守ってくれた妻のお陰。国内外で旅行を楽しむこともできた。42年間ありがとうございました」と述べると、おえつで言葉にならなくなった。【柿崎誠】

◇懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決

清田悦次被告(70)に、熊本地裁(石川慧子裁判官)は17日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役3年)の判決を言い渡した。
石川裁判官は「周囲に助けを求めず短絡的な犯行だが、福祉サービスによる援助の他は一人で介護に当たっており酌むべき余地はある」と述べた。
石川裁判官は「心中目的で強固な殺意に基づき人の生命を奪った」と非難する一方で「前科がなく自首も成立し反省している」などと指摘した。
判決言い渡し後に「短絡的に命を奪ったことはよく分かっているはず。
今後どう生きていくか考えてください」と語りかけると、清田被告は小さくうなずいていた。
判決によると、5月3日午後2時ごろ、熊本県大津町瀬田の路上に駐車した車内で妻の首をビニールひもで絞めるなどし、窒息死させた。
検察側は冒頭陳述で、妻は腰を骨折後、入退院を繰り返し痛みなどに悩み「死にたい」と漏らしていたとしていた。【柿崎誠】