masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

ラジオ文芸館は重松 清作「みぞれ」

今日のラジオ文芸館は重松 清作「みぞれ」でした。
どこにでもありそうな光景、人物、状況を 普通の人が抱える問題、普通の人の哀しみ、
苦しみ、悩みを描いた11の短編を収めた短編集「みぞれ」の中に収められてます。
いつかは誰でも直面するかも知れない両親の介護の問題。
この問題は、男の視線で描かれてて、43歳の息子はただ不満のみ思ってて、自分から
何もしようとしない態度に腹が立ちました。
それにひかえ、妹夫婦は自分の家をバリアフリーにして、父親が生活し易いようにリフォームする。
ところが、父親は長らく住んだ実家が恋しくて帰ってしまう。
息子はかつての父親の姿と、今の父親の姿のギャップに失望する。
実家から息子が帰ろうとした時、急に思い出して、母親がカセットテープを息子に聞かせる。
それは初めて買ったテープレコーダーに吹き込まれた、昔のなつかしい家族の父親、母親、息子の声。
それに息子は心が洗われる。
外はみぞれが降りだしてた。

作:重松 清「みぞれ」

小さい頃は怖かった父が、今は脳梗塞で体も思うように動かせず、
しゃべることもできず、ただ椅子に座って一日を過ごしている。
そんな父の面倒をみる年老いた母。
久々に、両親が二人で住む家に顔を出した息子は、これまで、二人きりの生活は危ないから止めて欲しいと何度も言ってきた。
両親は、かつては妹夫婦のところで同居していたが、半年で戻ってしまったのだ。
父親と母親を心配しながらも、なにも出来ずにいる自分へのいら立ちと情けなさ。
そして、強いと思っていた父の、自分が大人になってわかる、本当の姿。
「父ちゃん、生きていることは楽しい?」
晩年を迎えた父に、複雑な思いを抱く43歳の息子に、母親が持ち出したカセットテープに残されたものとは…。