masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

バス事故 急ハンドルで制御効かず転落か

長野県軽井沢町のバイパスでスキー客を乗せたバスが道路から転落し、いずれも大学生の乗客12人と乗員2人の合わせて14人が死亡した事故で、現場の路面には右側のタイヤの跡だけが残り、複数の乗客が車体が左右に揺れて
いたなどと話していることが分かりました。

警察はバスが急ハンドルを切って制御が効かなくなった状態で転落した疑いがあるとみて詳しい状況を調べています。
15日午前2時ごろ、長野県軽井沢町の国道18号の碓氷バイパスで、乗客39人と乗員2人が乗ったスキーツアーのバスがセンターラインを越えてガードレールに突っ込み、道路の下に転落しました。
この事故でいずれも大学生の乗客12人と乗員2人の合わせて14人が死亡したほか、26人がけがをして、このうち男性2人が重体となっています。
警察の調べによりますと、バスは現場の100メートル程手前のガードレールに接触したあと反対車線に出たとみられ、現場の路面には両輪ではなく右側のタイヤの跡だけが強く残っているということです。
また、複数の乗客が事故の直前、かなりのスピードが出て車体が左右に振れていたことや、遠心力のようなものが右側にかかっていたなどと話していることが分かりました。

こうした状況から、警察はバスが手前のガードレールに接触したあと急ハンドルを切り、制御が効かなくなった状態で転落した疑いがあるとみて詳しい状況を調べています。
また、警察は16日午前、土屋廣運転手の自宅やツアーを企画した会社を過失運転致死傷の疑いで捜索し、バスの運行や安全管理などについて調べを進めています。
.バス会社が事実と異なる書類 特別監査で半明
バスが事故を起こし目的地に到着しなかったにもかかわらず、道路運送法に違反して、すでに運転手の点呼を済ませバスの運行を終えたとする事実と異なる書類を作成していたことが分かったということです。
また、今回の事故で、会社が運転手に走行ルートを指示するための「運行指示書」には出発地と到着地だけが書かれ、どのようなルートを通るのかについては記載がなかったということです。

さらに今回の事故以外のケースでも、法律で搭載が義務づけられ、走行中の速度や時間などを自動的に記録する装置に記録用紙が入っていなかったり、運転手の免許証を管理する台帳や休憩時間などを記した乗務記録に記載漏れが
見つかったりしていて、国土交通省は、不適切な安全管理が行われていた疑いがあるとして16日も特別監査を行って詳しく調べることにしています。
この会社は、国による去年2月の通常の監査で、13人の運転手のうち10人に必要な健康診断を受けさせていなかったことなどが分かり、今月13日、行政処分を受けています。

バス会社「死亡運転手の健康診断行っていない」
1月15日 18時45分
バスを運行していた東京・羽村市のバス会社、「イーエスピー」の山本崇人営業部長は、国土交通省の調査のあと報道陣の取材に応じ、「死亡したバスの運転手は、先月この会社で働き始めてから健康診断はこれまで1度も行って
いなかった。
健康診断は来月に行う予定だった」と話し健康診断を実施していなかったことを認めました。
さらに、死亡した運転手について「大型バスの運転はこの会社に来てから4回目くらいで、スキーのツアーバスの運行は初めてだったと思う」と話しました。
また、バスの運行コースの変更については「本来は社内の管理者の指示に基づいて行われるものだが、おそらく指示はなかったと思う。詳しくは確認できていない」と話しました。