masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

国重文5カ所全壊 熊本城、建造物の大半に被害

熊本地震による熊本城(熊本市中央区)の被害の全容が7日、分かった。
熊本城総合事務所(同区)によると、建造物の全壊部分は北十八間櫓[きたじゅうはちけんやぐら]と東十八間櫓、五間櫓、不開門[あかずのもん]、長塀の5カ所(いずれも国重要文化財)。
これに他の櫓の損壊や石垣の崩落などを加えると、被害部分は52カ所に上る。

櫓や門といった建造物26棟は、外壁のひびや剥落など、ほぼすべてが被害を受けた。
大きな損壊が見られないのは未申[ひつじさる]櫓のみ。石垣は崩落した部分以外にも、膨らみや、石と石の間の空きが見られ、これらも積み直しが必要になる。
史跡内の石垣は約7万8千平方メートルあり、同事務所は「どのくらいの崩落面積になるか分からない」と頭を抱える。
熊本城の被災は全国的にも注目され、「加藤清正時代の古い石垣は生き残った」などの“臆測”が流れている。
ただ文化庁は現地調査を通じ「一概に新旧の傾向は判断できない」としている。
今後は余震の収まりを見て、本格的な実態調査に乗り出す。
同事務所の河田日出男所長は「一日も早く復旧の道筋を立てたい。被害は甚大だが、崩れてしまった部分から石垣の“裏側”が分かるなど、新たな発見もあるのではないか」と話している。
現在熊本城周辺は二次被害防止のため、広く立ち入りを禁止している。
この区域にある同事務所は、市民会館シアーズホーム夢ホールの楽屋に事務所を移設。
職員らが目視で、被害状況の確認を続けている。(飛松佐和子)