masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

水前寺成趣園で湧水復活願い大掃除

熊本県は広く高気圧に覆われ、上空に薄い雲はあるもののおおむね晴れて気温が上がっています。
午後2時半までの最高気温は、山鹿市で29度7分、熊本市益城町にある熊本空港で29度1分、南阿蘇で25度7分などとなりました。
一連の熊本地震では、午前5時9分ごろに、熊本県嘉島町で震度3の揺れを観測するなど、21日も未明から明け方にかけて、震度3の地震が3回起きています。
4月14日から続く、一連の地震で震度1以上を観測した地震の回数は、21日午後5時までにあわせて1531回に上っています。


ところで、ボランティアら600人が 水前寺成趣園で湧水復活願い大掃除をしました。
水前寺成趣園の池の中に入り、バケツをリレーして砂利を上げるボランティアたち=21日午前10時10分ごろ、熊本市中央区
水前寺成趣園」の池の中に入り、砂利上げなどを行うボランティアたち
=21日午前10時10分ごろ、熊本市中央区

熊本地震の影響で池が干上がっていた熊本市中央区の観光名所「水前寺成趣園(じょうじゅえん)」(通称・水前寺公園)で21日、湧水の復活を願う大掃除があり、周辺住民や市内外のボランティアなど約600人が参加した。
園を管理する出水神社が計画。
池をきれいにして清め、池の底の砂利を上げることで水が湧き上がる状態を確認できるようにするのが狙いという。
ボランティアたちは朝から長靴などを履いて池の中に入り、砂利を入れたバケツをリレーするなどして汗を流した。
熊本高校3年の女子バスケットボール部員(17)は、他の部員と一緒に参加。
「早く全国の観光客に戻ってきてほしい。地震はつらかったが、前向きに考える貴重な経験になった」と話した。
また、益城町の自宅が住めなくなり、家族5人で熊本市南区に引っ越した会社員汐月沙智さん(23)は「地元の惨状はつらいが、家が見つかった私はまだ恵まれている。復興のために出来ることは何でもやります」と額の汗を拭った。
「多くの方々に支えられていると実感した」という同神社の上村秋生事務局長(69)は「乾燥していた池の周囲も湿ってきた。水が出始めているようだ。成趣園を必ず元の姿に戻します」と話した。
4月16日の「本震」で底が露出するほど低下した池も、水位は地震前の6割ほどまで回復したという。
園は16日に再開。31日まで無料開放している。(植木泰士)
大掃除は22日もある。


一方、水を張った田に約1600本の竹たいまつの炎が揺らめく「棚田のあかり」
=21日午後7時20分ごろ、熊本県水俣市
熊本県水俣市山間部の寒川地区で21日夜、田植え前の棚田を約1600本の竹たいまつが照らすイベント「棚田のあかり」がありました。
地区と地域おこしの拠点施設「市久木野ふるさとセンター愛林館」の主催。
12回目の今年は、熊本地震を受けて犠牲者への哀悼と地鎮の願いを、揺らめく炎に込めた。
山に夕日が沈んだ午後6時すぎ、「日本の棚田百選」にも選ばれた約200枚の棚田のあぜ道などに置かれたたいまつに約30人のボランティアたちが次々と点火した。
たいまつは間伐した地元の竹と稲わらで作り、燃料はてんぷら油の廃油を再利用するなど環境に配慮した。
愛林館の沢畑亨館長は「余震がまだ続いている。早く大地が鎮まってほしい」と話した。
=2016/05/21 西日本新