熊本県内の食品販売業者の２人が無許可で県のキャラクター「くまモン」をかたどった人形焼を販売していたとして、警察は、２人を著作権法違反の疑いで、９日、書類送検しました。
書類送検されたのは、熊本市と嘉島町に住む食品販売業者の２人です。
県や警察によりますと、２人は、ことし３月、熊本市内のスーパーマーケットの駐車場で、無許可で県のキャラクター「くまモン」をかたどった人形焼を作り、販売したとして、著作権法違反の疑いが持たれています。
「くまモン」のデザインを使った商品を販売するには、県の許可を得た上で、２年ごとに更新手続きが必要ですが、この業者は更新手続きを行っておらず、利用期限が切れて、無許可状態になっていたということです。
県は２人に更新手続きを行うか、販売をやめるように再三、勧告していましたが、従わなかったため、今月、警察に告訴したということです。
警察の調べに対し、２人は容疑を認めた上で、「県のやり方に不服があった」などと話しているということです。
警察は、９日午後、２人を書類送検しました。
県や警察によりますと、「くまモン」を使った商品を無許可で製造・販売したとして、書類送検されるのは全国で初めてだということです。
県は「くまモンは県民の財産なので、利用にあたってはきちんと手続きを守ってもらいたい」とコメントしています。
