masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

熊本、続く強い余震 専門家「1週間程度注意を」

2016年09月02日 01時35分
熊本県で8月31日夜、震度5弱の比較的大きな熊本地震の余震があったのに続き、1日朝も震度4の地震が続発した。
震源地はほぼ同じで、宇土半島付け根の北側(宇土市)付近。
本震を引き起こした布田川(ふたがわ)断層帯の西延長部に当たり、31日は地震の規模を示すマグニチュード(M)が延長部では初めて5を超えた。
一連の地震でひずみがたまり、大きな余震が懸念されていたエリアだけに、専門家は引き続き余震に警戒を呼び掛けている。
文部科学省地震調査研究推進本部は、東西に走る布田川断層帯を東から「布田川」「宇土」「宇土半島北岸」の3区間に分けて評価。本震を引き起こしたのは主に布田川区間だ。
一方、31日夜(M5・2)と1日朝(M4・7)の余震は、「宇土」と「宇土半島北岸」の接続点付近で発生した。
名古屋大の山岡耕春教授(地震学)は「宇土と、宇土半島北岸の両区間では4月16日の本震後もM5クラスの大きな余震がこれまでなかった。一連の地震のしわ寄せを受け、ようやく動いたイメージ。1週間程度は注意が必要だ」と指摘する。
区間は、地表などで実際の断層跡が確認されておらず、布田川区間と比べて発生周期などそもそも不明な点が多い。
九州大の清水洋教授(同)は「布田川断層帯の西側で初めて大きな余震が発生したことに注目したい。
区間の北側には熊本市など人口密集地が広がっている。この地域の断層調査を急ぎ、今後の地震に備えるべきだ」と課題を挙げている。
=2016/09/02付 西日本新聞朝刊=