masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

門松の意味

ラジオ深夜便で「門松」の話題があってました。
途中で眠ってしまい、何のお話しになったのかわからず、考えてみれば
門松はお正月の風物詩と言ってもいいくらいの物ですね。
でもその意味を知っている人は少ないのでは?


立派な門松はよく新年のデパートなどで見る事ができますね。
私も見ると「おぉスゴイな〜」と思ってしまいます!
門松の意味は、秋が来て収穫が終わると神様が山へ帰るとされていて、
新年を迎えて人々はまた農耕を始めます。その時にまた神様をお迎えするために
神様が来やすい様に目印として、門松を飾るんです。
つまり門松は「神様、こっちですよ〜!家に来て。」と言う意味で目印って事です。
ここで紹介する神様は年神様。年神様はその一年を実りと、
幸せをもたらしてくれる為に山から降りて来てくれる新年の神様です。
なので、門松は「五穀豊穣」の意味合いもあります。

門松は日本に古くからあり、平安時代にはあったようで
室町時代に今のような玄関に飾る風習があったようなんです。
なかなか歴史がある物なんですね!
そして、「門松」なのになんで「松」じゃなくて「竹」を使うのか?
元々は松を使っていたんです。
神様が来やすい様に目印になるように「一本の松」が由来のようなんです。
また平安貴族達は「子の日の松」と言って長寿祈願の意味で松を飾っていたようで、
今でも関西の一部では、根の付いたままの松に白い和紙で包み金赤の水引を掛けて飾ります。
門松の意味3本あるのは松竹梅?
なぜ門松には竹が3本あるのか?これにも意味があります。
まず竹の長さは、7:5:3になっているんです。
そして、裾に荒縄を使い巻くのですが、これも巻く回数が決まっていて
下7回、中5回、上3回の比率で巻きます。
・1番長い竹と7回巻いた荒縄が男
・1番短い竹と3回巻いた荒縄が女
・真ん中の竹と5回巻いた荒縄は仲を取持つという縁起物で、2で割り切れない、めでたい比率になっています。
これは結婚式のご祝儀も割り切れない数にする事と同じでしょうね!


また門松には「松竹梅」も縁起物としてよく使われます。
松竹梅と聞くと、今の日本人は「上中下」のようにランクがあると思ってしまいますが本来は優劣はないんです。
松竹梅は元々は中国から伝わったものです。
では松竹梅について詳しく見ていきましょう。
門松の意味3本あるのは松竹梅? 松
松は、冬でも葉が落ちない常緑樹でもある事から、古来の中国で生命力や長寿などの象徴とされ、神が宿る樹木とされてきました。
そのことから日本でも、神聖で縁起の良い樹とせれているんです。
門松の意味3本あるのは松竹梅? 竹
竹はとても生命力が強く、数年で大きくなる、真っすぐ育つ。
この事から、竹は生命力や繁栄の意味合いがあるんです。
門松の意味3本あるのは松竹梅? 梅
昔の新年の始まりが、梅の花が咲く季節で「始めに咲く花」。
更に、花は紅白で縁起が良い事。
これらの事で、昔から縁起物とせれています。
松竹梅の他にも蘭、菊
これらも、古来の中国では縁起物とされています。
昔の中国の絵にはよく描かれていますね。
千両、万両、南天
サクラソウ科の植物で万両や千両の二つの呼び方がある。名前からしていかにも縁起物な感じです(^^)
そして南天は万両と同じような植物で、枝に赤くて小さい実がついているのを見たことは無いですか?
門松の意味3本あるのは松竹梅? 南天
これが南天(なんてん)です。
南天は「難転」、「難を転じて幸となす」として縁起物とされています。