masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

地震発生、そのとき自衛隊は

2016年4月14日21時26分ごろ、熊本県において震度7地震が発生。
これを受けて熊本県知事は22時40分、自衛隊に対して災害派遣要請を行いました。
自衛隊は、災害派遣要請を受諾する以前から自主的に情報収集活動を開始。
地震発生から21分後の21時47分には航空自衛隊築城基地(福岡県)からF-2A戦闘機が2機、緊急発進(スクランブル)し、次いで九州北部の各基地・駐屯地から陸海空自衛隊のUH-1Jヘリコプター2機、UH-60/SH-60ヘリコプター5機、P-3C哨戒機1機、U-125A救難捜索機2機を相次いで発進させました。

真っ先に離陸した自衛隊機がF-2戦闘機であることに疑問を抱いた方もおられるかもしれませんが、これは全ての戦闘機基地にて、発進命令後5分以内に2機が離陸できる即時発進体制「5分待機」を維持していることに由来します。

5分待機は本来、領空に接近する所属不明機を迎撃するために行われており、災害発生時の緊急発進という場合にも、F-2(場合によってF-4やF-15)はミサイルを携行したまま離陸。
戦闘機の高い機動性を活かして真っ先に被災地上空を飛行し、パイロットは目視で地上を確認、無線通信によって第一報を送ることを任務とします。
今回の地震発生は夜間でした。
F-2は対艦攻撃など、夜間の低高度飛行が必要な任務に用いる赤外線前方監視装置を搭載可能ですが、5分待機に就く機体には装備されません。
よって今回、緊急発進したF-2パイロットは、ほとんど何も見えず帰投したはずです。
しかし、例えば「大規模な火災は確認できない」といった「何も見えなかった」という報告そのものが、貴重な情報となりえます。

災害派遣までの経移
(1)平成28年4月14日(木)21時26分頃、熊本県熊本地方を震源マグニチュード6.5)とする地震が発生し、情報収集を開始するとともに、同日22時40分、熊本県知事から陸上自衛隊第8師団長(北熊本)に対して、人命救助に係る災害派遣要請があった。
(2)平成28年4月16日(土)01時25分頃、熊本県熊本地方を震源マグニチュード7.3)とする地震が発生し、情報収集を開始するとともに、同日02時36分、大分県知事から陸上自衛隊西部方面特科隊長(湯布院)に対して、人命救助に係る災害派遣要請があった。

3.防衛省自衛隊の対応
(1)派遣規模実績
人員約13,000名(延べ約749,200名)航空機20機(延べ2,506機)艦船0隻(延べ300隻)
(2)主な対応状況

【5月25日(水)】
◯ 入浴支援を2か所において実施(増減なし)。
◯ 休養施設として活用中の民間船舶「はくおう」の運営支援を実施。
  ※括弧内は前日からの変化

平成28年4月24日(18時25分〜18時28分)
熊本地震の対応でありますが、現在、人員2万6千人、航空機113機、うち97機がヘリ、艦船12隻の態勢で、組織的な活動を実施いたしております。
昨日は、15時58分、第5施設団、小郡市の捜索隊員が、南阿蘇村高野台団地におきまして、行方不明者1名を発見・収容いたしました。
そして、発災から、自衛隊が救助した被害者の方は、合計11名ということでございます。
食糧支援などの生活支援につきましては、物資輸送が50か所増えまして、134か所、給食支援49か所、給水支援、ニーズに合わせて1か所減りまして134か所、入浴支援25か所、医療支援7か所、これは1か所減りました。
ノロウイルス対策のため、感染症対策チーム8名を、熊本県阿蘇医療センターに派遣をいたしました。
八代港に入港中の「はくおう」につきまして、八代市の200名が、本日まで利用いたしております。
今後の方針につきましては、被災地には、様々なニーズが未だあるという報告を受けております。
防衛省自衛隊としましては、状況の変化に柔軟に対応しつつ、今般の地震への対応のために、「やれることはすべて行う」という決意の下に、捜索・救助、被災者の生活支援活動に、引き続き、取組んでまいる所存であります。
災害関係は以上です。

平成28年4月28日(08時40分〜08時47分)
現在、熊本・大分の震災対策につきまして、自衛隊は、2万6,000人態勢で、引き続き、対応しております。
特記事項としては、がれき等の搬出について、人員、車両を出しまして、大型トラックも活用して、がれき等を仮置き場等へ搬出をいたしているということです。
それから、災害発生から2週間になります。
自衛隊、警察、消防、まず、人命救助を第一ということで、家屋や地域から救出を試みておりまして、現在、1,200人近くの方を救出をしました。
それから、復旧状況は、停電やガス、水道、復旧がされておりまして、特に、電気、それから、水道は、95%以上、復旧をいたしました。
ガスは、連休明けであるということ。
それから、更に、避難所での生活が続いている方がいますので、一日も早く、生活を取り戻せるように、更に、全力を挙げていきたいということです。
◯5月25日(水)の活動実績
人命救助
人命救助・行方不明者 累計:16名
患者輸送 累計:約510名
安全確保のための人員輸送 累計:約730名
道路の啓開(瓦礫除去) 累計:約16キロメートル
生活支援 物資輸送 毛布 累計:約42,300枚
飲料水 累計:約1,003,000本
日用品 累計:約53,000箱
食料品 約1,755,300食
給食支援 累計:約911,700食
給水支援 累計:約10,920トン
入浴支援(2か所) 益城町 約900名 累計:約140,000名
天幕支援 累計:約30張
医療支援 累計:約2,320名
瓦礫等の搬出 累計:トラック約160台分
エコノミークラス症候群対策(1か所)
益城町(5月5日〜) 累計:約20張