masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

熊本「観光復興」を旗印に景観をアピール

2017年04月28日06時00分 (更新 04月28日 06時37分)
観光客が途切れなく訪れている鍋ケ滝

熊本地震の発生から1年が過ぎた熊本県内の観光地は「観光復興」を旗印に、自然の景観と食の魅力、恵まれたスポーツ環境などをアピールしている。

■「鍋ケ滝」裏からも絶景 小国
熊本県小国町黒渕の山峡を下る蓬〓(ほうらい)川にある「鍋ケ滝」が人気だ。
落差10メートル、幅20メートルほどだが、この2年間で36万人が見物に訪れた。
川水が落ちる崖が浸食作用でえぐれ、滝の裏側が空洞状になっている。
滝つぼに落ちる流れを裏からも眺められる「裏見の滝」。
熊本地震後も訪問客は絶えず、地元も驚くにぎわいに、観光復興へ温泉地や行政関係者の期待は大きい。
20日、熊本県南小国町の黒川温泉であった「やまなみハイウェイ観光連絡協議会」。
観光関係者などが集った会合で、小国町の担当者が鍋ケ滝のにぎわいを紹介した。
十数年前にテレビCMのロケ地になり、訪れた人たちの評判がインターネットなどを通じて知られるようになったという。


地元では以前から、滝を地域おこしに活用する取り組みがあった。
地元の穴井康雄さん(67)は「滝に下りる道の雑草を切ったり、足場を歩きやすくならしたりした」と住民主導で観光資源化を図った歩みを話す。
訪問者の増加に町は入り口の民有地を買い上げて駐車場と遊歩道を整備。
公園化して2015年から入園料の徴収を始めた。
今や二つの駐車場では手狭でさらなる整備を検討中という。
地震後、観光地はさまざまな仕掛けで誘客に知恵を絞るが成果は一様ではない。
鍋ケ滝のにぎわいは、感動を与える観光資源とは何かを見つめ直す上で示唆に富む」と町の担当者。
入園料は大人200円、小中学生100円。
滝つぼの裏側から眺める鍋ケ滝=いずれも21日、熊本県小国町