masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

熊本県 通潤橋、道徳の教科書に


来年度から全国で使用
2017/6/27 09:15
絵本を題材に、通潤橋の成り立ちを取り上げた光村図書出版の道徳教科書
熊本県山都町の国指定重要文化財通潤橋」を題材に地元の人たちが作った絵本が、来年度から全国で使われる小学校の道徳教科書に採用された。
江戸時代末期、試行錯誤の末に橋を架けた惣庄屋・布田保之助(1801〜1873)の功績を取り上げており、関係者は「人のために生きた保之助の志を学んでほしい」と期待する。
絵本は2012年、当時の町立図書館スタッフらが制作した「通潤橋 水が渡る橋」。


保之助が石工とともに橋を築き、水不足に苦しむ白糸台地を潤した喜びを描いている。
絵本を採用したのは光村図書出版(東京)。
来年度から教科化される道徳の学習指導要領に「感謝」について考える項目があり、ふさわしい題材を探していたところ絵本の存在を知ったという。
町立図書館の元館長で、絵本の制作に携わった同町犬飼の下田美鈴さん(58)とやりとりを重ね、絵本の物語を1時間の授業で扱うことができるよう再構成。
挿絵の一部や写真も使い、5年生の教科書に6ページ掲載した。
教材化の狙いについて、同社の担当者は「水を引こうとした(保之助の)思いに心打たれた。


美しい橋の源にある熱い思いに触れ、後世に生きる自分たちや、未来のために尽くす人がいたことに気づいてほしい」と説明する。
下田さんは「通潤橋の価値を評価してもらい、うれしい。これを機に町のファンが増えてくれたら」と願っている。
臼杵大介)