masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

日銀総裁の成果なし 大企業と投資家の味方

黒田総裁時代の主な出来事
2013年 3月 黒田総裁就任
      4月 異次元緩和導入
         2年で物価2%上昇の目標を掲げる
  14年 4月 消費税率8%への引き上げ
     夏〜  原油価格の下落
     10月 追加緩和を決定
  16年 1月 マイナス金利の導入を決定
      9月 長短金利操作を導入
  17年 7月 物価目標の達成時期の6度目の先送り
  18年 4月 黒田総裁任期切れ


黒田さん、何をしてきたの?=回答・横山三加子
毎日新聞2017年8月19日 東京朝刊
脱デフレが目標 異次元緩和実施
なるほドリ 日銀総裁(そうさい)の黒田東彦(くろだはるひこ)さんの任期があと半年ほどなんだね。
これまでどんなことをしてきたの?
記者 黒田総裁は2013年3月に総裁に就任しました。
景気低迷の要因となっていたデフレから脱却するために打ち出したのが、日銀が銀行などから国債(こくさい)を買って世の中に出回るお金の量(マネタリーベース)を増やそうとする量的緩和策です。
年間60兆円という世界で例の無い規模だったため「異次元(いじげん)緩和」と呼ばれました。
2%の物価上昇を2年程度で達成する目標も掲げサプライズを演出した結果、円安・株高が進み、企業業績も回復したことから「黒田バズーカ」と言われました。
 Q 大成功したんだね!
 A 効果は一時的でした。消費者物価は14年4月に1・5%まで上がりました    が、同年4月の消費税率引き上げ後の消費の冷え込みや、原油価格の急落で物   価上昇は鈍化しました。
  「物価がこれから上がりそうだ」という気持ちがしぼむと、企業は賃上げや投資   を控え、消費者の財布のひもも固くなります。
こういった状況を避けるため、黒田総裁は14年10月、国債買い入れ量を    80兆円に増やし、マネタリーベースを更に拡大する追加緩和を決め、再び市   場を驚かせました。
 Q 今度も効果があったの?
 A 残念ながら、その後も思うように物価は上がりませんでした。
そこで日銀は16年1月にマイナス金利の導入を決めました。
銀行などが日銀に預けるお金にマイナスの金利を課し、預けるとお金を支払わ   なければならなくすることで、銀行が貸し出しなどにお金を回すことを期待し   たのです。
しかし、あまりに不意打ちだったことに加え、市場の金利低下が銀行や保険会   社などの収益減に つながり批判を浴びました。
 Q それは困ったことになったね。
 A 黒田総裁は打開策として昨年9月、長期金利(10年物国債利回り)を0%程   度に誘導する長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)と呼ばれる政策   を導入しました。
金利が下がりすぎないようにするとともに、国債の買い入れ額が膨らみ過ぎて   限界が指摘されていたため、政策の軸足を「量」から「金利」に変更し、持続   性を高めることにしたのです。
 Q いろいろやってきたんだね。それで物価目標は達成できそうなの?
 A 就任から4年超経過しましたが、物価上昇率は前年比0%台前半にとどまって   います。
7月には目標達成の時期の見通しを「18年度ごろ」から「19年度ごろ」に   先送りしました。
先送りは黒田総裁就任後6度目で、来年4月までの任期中の目標達成は絶望的   になりました。
このまま高値で国債を買い続けると、将来値下がりしたときに巨額の損失が発   生するといった課題も抱えています。(経済部)