masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

誰が、なぜ?現金を捨てるのか

なぜ、現金がゴミとして“捨てられている”のか? その手がかりになるかもしれないケースがあります。
見つかった現金の持ち主が判明したことがあるのです。
4251万円の現金が、ゴミの収集運搬会社で見つかった群馬県沼田市のケースです。
現金はもともとゴミとして集められた袋の中に、栄養ドリンクの箱に入った状態で見つかっていました。
実は、沼田市に住む高齢の男性が亡くなった後、自宅が取り壊された際に持ち込まれたゴミの1つだったのです。
亡くなった男性は、自宅に現金を保管していたことを家族などに伝えておらず、自宅を取り壊した際にほかのゴミやがれきと一緒に誤って処分された可能性が高いことがわかりました。
現金の帯封の日付と金額が、この男性が口座から引き出した履歴と一致したことや、筆跡などから本人のものと確認され、警察から法定相続人の男性に現金は返還されました。
このようにお年寄りが自宅で現金を保管し、家族に伝えずに亡くなってしまうということは珍しいことではないという話もあります。
1人暮らしのお年寄りなどが亡くなったときに、自宅に残された遺品を家族に代わって整理する、遺品整理の業者でつくる団体「家財整理相談窓口」によると、業者が遺品を整理する際、100万円を超える多額の現金を見つけるケースは少なくないということです。
高齢化が進み1人暮らしのお年寄りが増える中で、遺品を整理せずに処分したり自宅を取り壊した場合に誤って廃棄されたりしているのではないかというのです。
一方、個人の資産運用などのコンサルタントをしている、東京・港区の「青山財産ネットワークス」によると、70代以上のお年寄りには通帳で口座から現金を引き落としている人が多いことが理由の1つではないかと話します。
こうしたお年寄りは、銀行の店舗に行く手間を省くため100万円以上の現金をまとめて引き出すことも多いそうで、足腰が弱くなった1人暮らしのお年寄りが、別居している家族に伝えない一方で、盗難などの被害に遭いにくいよう、気付きにくい場所に保管している可能性があるのではないかと指摘しています。