2017年10月5日03時00
福島県へ送るみかんを箱詰めする人たち＝宇城市松橋町古保山
福島第一原発事故で避難した福島県浪江町の人々に旬の果物を味わってもらおうと、
宇城市松橋町古保山の通販会社「大嶌（おおしま）屋」（大嶌法子代表）が４日、
温州（うんしゅう）みかん３トンを発送した。
市内外の契約農家２６軒が半額以下でみかんを提供し、１３回目の贈り物が実現した。
この日は午前８時前から従業員や農家の２０人以上がみかんを箱詰めし、１箱３キロの計千箱をトラックに積み込んだ。
大嶌屋は２０１３年から果物を送り、現地の「なみえ復興祭」に集まった人たちに配っているという。
今年は避難指示が一部解除されたので、浪江町役場に発送した。
契約農家の高瀬育美さん（４６）は「熊本地震を経験したから大変さがわかる。
みかんを食べて、穏やかな気持ちになってほしい」と語った。（村上伸一）
