masami71の日記

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工事公開 高校生が現場見学 20年完了予定 /熊本

毎日新聞2017年10月25日 地方版


熊本地震で被災した国道57号の北側復旧ルートである二重峠トンネル大津工区(1659メートル)が24日、報道陣に公開された。
トンネルは阿蘇外輪山を貫いて阿蘇市黒川と大津町古城を結ぶ全長3659メートル。
6月に始まった工事は最難関の坑口部分約90メートルが終わった。

清水建設(東京)を幹事社とする共同企業体(JV)が担当する大津町側の工事は、阿蘇特有の軟地盤に加え、トンネル入り口の上約10メートルに代替道路の県道339号線が走る悪条件。
同社はトンネル坑口から5メートル掘り進む度に掘進方向に鋼管を50本近く打ち込み、鋼管の穴から薬液を地中に注入して地盤を強化し、約4カ月で仕上げた。
工事の進捗(しんちょく)率は16%で、1日約60人が昼夜2交代で作業をしている。


本坑は阿蘇側と大津側の両側から掘り進め、2020年5月に工事を終える予定。
同社の請け負い額は103億円。
公開に合わせて、県建設業協会が熊本工と熊本農、開新高校の土木科の1、2年生約100人を工事現場に招待した。
熊本工1年の福田稜君(16)は「現場を見てトンネルがどんな原理で造られるか分かった」と語った。
同社JV事務所の金岡幹所長(51)は「高校生には将来の進路選択の指針になったと思う。これから工事が本格化するので工事の1日も早い完成に全力を尽くし、安全に工事を進めたい」と話した。【杉山恵一】
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