masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

熊本市の味噌天神宮で例大祭

10月25日 15時53分
日本で唯一、みその神様をまつっているとされる熊本市の味噌天神宮で、秋の例大祭が開かれ、無料で配られるみそを目当てに大勢の人たちが訪れました。
熊本市中央区大江本町にある味噌天神宮は、境内に生えていた笹を古くなったみそのおけに入れたところ、おいしくなったという言い伝えから、「みその神様」として親しまれています。
25日の例大祭では、県内のみそメーカーが集まって神事を行い、おいしいみそが出来ることや、みそを食べる人の無病息災を祈願しました。
神事のあとは、熊本県産のみそが無料で配られる恒例の行事が行われ、みそを目当てに訪れた大勢の人たちが、1キロのみその袋を嬉しそうに受け取っていました。
近くに住む80代の女性は「ありがたいです。おいしくいただきます」と話していました。
また、2歳の息子と訪れた母親は「初めて来ました。息子はみそ汁があるとご飯も進むようなので、おいしいみそでたくさん食べて、健康に育ってほしいです」と話していました。
3年前から毎年訪れているという60代の女性は「ことしも楽しみにしていました。毎日みそを食べるので、とても嬉しいです」と話していました。


味噌(みそ)の天神さん

昔、今の出水付近(いずみふきん)に、肥後(ひご)の国分寺と隣り合(となりあ)わせぐらいに天神(てんじん)さんのお社(やしろ)があったといわれています。
ある日のこと、国分寺が火事になり、それはもう天神(てんじん)さんのお社(やしろ)のご神体まで燃(も)えそうな火の勢(いきお)いだったそうです。
そこで、何としてもご神体を守らなければと、味噌蔵(みそぐら)の味噌(みそ)の中にご神体を隠(かく)したそうです。
火がおさまった後かめの中を見ると、味噌に守られてご神体(しんたい)は無事(ぶじ)だったといいます。

味噌の神様といえば、たいそう不思議(ふしぎ)な話があります。
味噌が酸(す)っぱくなって食べられなくなっても、この味噌天神境内(みそてんじんけいだい)の笹(ささ)を折(お)って味噌がめに刺(さ)しておけば、味噌が元に戻(もど)るといわれているのです。