masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

小さな旅〜熊本県 阿蘇山〜

熊本県北東部の阿蘇山は、いまも噴煙があがる活火山として知られます。
その麓、標高500m前後に広がるカルデラの盆地では、古くから農業や牧畜が行われてきました。


しかし、1年半前に阿蘇を襲った熊本地震以来、その暮らしは、大きく変わります。
地割れや地滑りで傷ついた広大な牧草地。
それでも牛飼いを続ける繁殖農家や、店を失いキッチンカーで再起をはかる男性など、震災に負けず阿蘇の大地で生きる人々と出会う旅です。


阿蘇に育つススキは、牛のえさや堆肥、かやぶき屋根の材料にと、古くから人々の暮らしに密接に関わってきました。
植田龍雄さんは、祖父の代から続くかやぶき職人の3代目。
今、阿蘇でかやぶきの技を伝えるのは、植田さんの工房わずか一軒です。
植田さんが職人として大切にしているのは、「先人とのつながり」。
古い屋根を修理すると「先人の知恵と思いが伝わってくる」と言います。
先人に学び、先人の技を後世に伝えます。


どこまでも広がる大草原。悠々と歩きまわり、存分に草を食むあか牛…。
阿蘇を代表する草原の風景は、牛飼いたちが1000年以上に渡って手入れをし、守ってきたものです。
しかし、2016年4月の熊本地震阿蘇の草原も大きな被害を受けました。
繁殖農家の松岡英幸さんは、牛舎も失い、一時は廃業を考えたと言います。
それでも、見よう見まねで牛の世話を手伝ってくれる息子の知輝くんに、先祖代々受け継がれてきた
この草原を残したいと、牛飼いに励みます。


増田一正さんは、いま、地震後の阿蘇の山々を案内するツアーガイドをしています。
阿蘇は、長い歴史の中でたびたび噴火や地震、洪水など災害に見舞われてきました。
地震で経営するレストランが全壊した増田さん。
傷ついても再生し雄大な姿を取り戻す阿蘇の姿に、災害を乗り越えてきた先人を思い、復興を誓います。


旅人・山田敦子アナウンサーより
今回はまず、阿蘇雄大さに圧倒されました。
南北は25キロ、東西は18キロの広大なカルデラ
中に立って見回すと、外輪山が壁のように途切れなく周りをとり囲む、不思議な光景が広がります。
大昔、このカルデラを生んだ地球のエネルギーはどれ程のものだったろうと、めまいのするような感覚に襲われます。
「私たちの祖先は日本列島という揺れ動く大地の中に住み着いたのだ」と実感させられました。
熊本は地震から一年余。そこで出会った方の言葉が印象に残りました。
地震もひっくるめての故郷阿蘇の大地。良いことも悪いことも受け入れて生きる」。


阿蘇山へのアクセス〈車〉
九州自動車道「熊本」ICより車で約1時間30分
阿蘇くまもと空港より車で約1時間20分