2018年03月31日 06時00分
春の光を浴びて輝くミチノクフクジュソウ。
「原野の花園」といった雰囲気がある
野焼きの名残で褐色の地肌をさらす阿蘇地方の原野が、うっすら黄色い化粧を
施したような表情を見せ始めた。
色の正体はキスミレの花。野の花の季節が訪れたことを告げている。
キスミレは阿蘇の野の花の“春一番”。
南側斜面から咲きだし、徐々に北斜面も染めていく。
花は一円玉ほどの大きさしかないが、密生し、じゅうたん状に覆い尽くす。
くぼ地にはミチノクフクジュソウやフキノトウが群れ咲き、斜面にはオキナグサの花も目に入る。
やがて草原が戻り、晩秋まで様々な野の花が咲き競う。
くぼ地などに群生しているフキノトウの花。よく見ると、かわいい
=2018/03/31付 西日本新聞朝刊=