masami71の日記

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南阿蘇鉄道・犀角山 全線運行向け工事順調

南阿蘇鉄道・犀角山 全線運行向け工事順調

2018/4/12 10:23 c株式会社熊本日日新聞社
基礎部分の調査に着手した第一白川橋梁。
犀角山トンネルの掘削工事現場から撮影=9日、南阿蘇
順調に進む犀角山トンネルの上部を削り取る工事。この下にトンネルがある

熊本地震で被災した第三セクター南阿蘇鉄道(高森町)は、3月に着手した犀角山[さいかくやま]トンネル(125メートル)の撤去工事が計画通りに進んでいる。
2022年度の全線復旧に向け順調なスタートを切った不通区間(立野−中松)の復旧現場を、同社の許可を得て取材した。
立野駅(南阿蘇村)から1・4キロの場所にある犀角山トンネルは、上部の山を削り取り、トンネル区間をなくす。当初は3分の2を残す計画だったが、国の河川維持や立野ダム建設の工事と連携させるため変更した。
工事期間は当初、3年程度とされたが、工法変更で大幅な短縮が可能になる。
現場担当者は「工事は順調で18年度中には完了する見込み」と説明。
約7万立方メートルの土砂を削り取るという。


最大の難所とみられる第一白川橋梁[きょうりょう](166メートル)は、架け替えに向けた基礎部分の調査に入った。
18年度中に詳細設計を終える計画だ。
同社は犀角山のトンネル区間をなくすことで、復旧工事のための重機搬入などが容易になると期待している。
一方、同社の18年3月期の経常損益は約3千万円の赤字に陥ったもよう。
赤字額は前期の2552万円から拡大する。
利用客数は約3万6千人から約4万5千人に増えたが、義援金の減少などが響いた。
津留恒誉専務は「沿線自治体は利用促進策を強化してほしい」と訴えている。(田上一平)
(2018年4月12日付 熊本日日新聞朝刊掲載)