2019年05月12日 06時00分
五分咲きとなった阿蘇・仙酔峡のミヤマキリシマを楽しむ観光客。
阿蘇山の麓・仙酔峡(阿蘇市)に群生するミヤマキリシマ(山ツツジ)が見頃を迎え、青空が広がった11日、観光客でにぎわった。
熊本地震で進入路となる市道が寸断されたが、4月から通行できるようになり、4年ぶりのにぎわい復活となった。
群生する5万株は現在、五分咲きだが、一帯をピンク色に染めている。
かつて旅行会社に勤務し、山口県から観光で訪れた女性(40)は「いろんな観光地を案内したが、私の場合、自然が一番心安らぐ」。散策路も緩やかで、車いすで楽しむ人の姿も見られた。
1週間後に満開になる見込み。
中岳第1火口では小規模噴火が相次ぎ、火口から半径1キロ内の立ち入りが規制されている。
仙酔峡は、阿蘇最高峰・高岳(1592メートル)への登山口。
山頂を目指すルートは規制区域外だが、風向きによっては有毒な火山ガスの影響が懸念され、関係者はこの日も登山については自粛を呼び掛けていた。=2019/05/12付 西日本新聞朝刊=