2019/5/22 11:01 (2019/5/22 13:10 更新)
西日本新聞
田植えを終えた「扇棚田」を高台から見渡す観光客。棚田の水面には青空と新緑が映る=熊本県産山村
国重要文化的景観にも指定されている熊本県産山村の「扇棚田」で田植えが終わり、初夏の風に苗がそよいでいる。
まぶしい新緑の牧野では牛がのんびり草をはみ、ふるさとの風景を求め写真愛好家らも訪れる。
熊本市の女性会社員(52)は10年ほど前から、この時季に合わせ撮影に来ているという。
水が張られた田は、鏡のように青空や雲、放牧牛を映し出す。
一瞬をいとおしみ、近づいたり、高台に上ったりしながらシャッターを切っていた。
扇状に16枚の棚田が広がる一画は、250年前に開墾されたとされる。
近くの山吹水源から取水し「日本棚田百選」にも入る。
見下ろす高台ではヒバリがさえずり、阿蘇くじゅうの山々が一望できた。