2019年12月02日 16:30 現在
被災した通潤橋の復旧完了まであと4か月。
165年前に作られた放水のための通水管が一般公開されました。
山都町の通潤橋は、去年5月の大雨で橋の外側を覆う石材93個が崩落しました。
それから1年半。
石垣はほぼ積み直され、橋のシンボルでもある放水のための通水管は一度取りはずし、被害を受けた下の石材を修復したうえで再び設置します。
「水が通るルートがこちら内部の構造はこのようになっていました。
30センチ四方のスペースを水が通っていました。この通水管は165年前のものです」(記者)
通水管を再度繋ぎ合わせる手法は165年前の建造時と同じように溝に漆喰を入れて行われます。
「土と砂と消石灰(漆喰)が柔らかいうちに木の棒で70回ずつ突き固めていく作業を延々繰り返す」
(山都町教育委員会学芸員・大津山恭子さん)
重要文化財のため昔ながらの工法で復旧させます。
山都町は、来年4月には一般公開の放水を行いたいとしています。