masami71の日記

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豊肥線、今秋に復旧へ JR九州「頑張りたい」

 2020/1/1 08:00 (JST)1/1 09:25 (JST)updated  
©株式会社熊本日日新聞社
JR赤水駅付近の線路では枕木の交換作業が進んでいた=12月下旬、阿蘇市(山下友吾)

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JR九州の青柳俊彦社長は31日、熊本地震で被災した豊肥線の不通区間肥後大津阿蘇、27・3キロ)について、今秋の運行再開を目指していることを明らかにした。
昨年4月、国が2020年度中に再開するとの見通しを表明していたが、JR九州が時期的なめどを示したのは初めて。
豊肥線地震で発生した大規模な土砂崩れで、並行して走る国道57号とともに寸断された。
被害が大きかった南阿蘇村立野地区を中心に復旧作業を進めており、同社によると、12月末現在の進ちょく率は、路盤の支えとなる盛り土補強などの土木工事が8割、レールを敷く軌道工事が3割程度、それぞれ終わった段階という。

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青柳社長は「未着工部分で難航するところが出てくれば工期が延びるかもしれない」と前置きしながらも、運行再開の時期について「今秋を目指して頑張りたい」と強調。
豊肥線は「九州最大の観光地である阿蘇を通過し、大分と熊本を結ぶ大事なネットワーク」として、できるだけ早急に復旧作業が終わるよう全力を注ぐ考えを示した。
不通区間の復旧費は50億円程度が見込まれている。改正鉄道軌道整備法に基づき同社が半額負担し、残りを国と地方が4分の1ずつ助成する枠組みで、このうち国は19年度補正予算などに国負担分を計上。県も地方分として、国と同額を予算措置する方向で準備している。
改正法の適用には安定的な収支改善策などを盛り込んだ「長期運行計画」を国土交通省に提出する必要がある。
青柳社長は提出時期について「2月ごろになる」との見通しを明らかにし、「路線が維持できることをしっかり示したい」と述べた。(宮崎達也)