03月09日 17時53分 NHK
天草市有明町では天然物のひじきの収穫が始まりました。
有明海に面した天草市有明町の島子漁協では、岩場に自生するひじきの育ち具合を見ながら毎年春先に日数を限って一斉に収穫します。
ことしは、９日がひじき取りの初日で、海岸に集まった組合員やその家族およそ４０人が潮が引いた午後２時、合図とともに一斉にひじきの収穫に取りかかりました。
参加した人たちは、海岸の岩場にびっしりと生えた５０センチほどのひじきを、中腰になり、鎌を使って次々に刈り取ります。
ことしは、ひじきに付くと見た目が悪くなり、商品価値を下げる「けいそう」という藻の付が少なく、きれいなひじきが育っているということです。
島子漁協の岡田伸也組合長は「海水温が高いせいか成長は遅れていますが、品質はまあまあに育っています」と話していました。
刈り取ったひじきは２日ほど天日干しで乾燥させたあと、熊本県漁連へ出荷され、収穫は来月中旬まで続くということです。
