masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

和水町立中3年の男子生徒の自殺

2012年7月10日、和水町立中3年の男子生徒の自殺に対して、
町教委や学校は「いじめはなかった」と早急に結論を出しました。
両親は「自殺の原因はいじめではないか」として第三者の専門家に
よる調査を要請。
町長が直属機関として第三者委を設置しました。
委員は県内の弁護士や臨床心理士、元教師ら5人。
13年6月から卒業生や生徒、教師ら計41人への聞き取り調査、
学校側資料の分析などを進めた。
その結果、調査委員会は4日、同級生らの行為11件を「いじめ」と認定した
調査報告書の骨子を明らかにした。
自殺の要因は特定できないと結論付けたが、「いじめも自死(自殺)を
引き起こした要因の一つに含まれる可能性は否定できない」との見解を示した。
児童生徒の自殺をめぐり第三者機関による検証が行われたのは県内で初めて。
同日、坂梨豊昭町長に報告書全文を提出。
生徒の遺族に説明した骨子内容を公表した。

骨子によると、遺族が「いじめ」と指摘していた同級生らの行為12件と、
三者委が把握した4件の計16件のうち11件をいじめと認定。
報告後の会見では「(男子生徒がネット上で知り合った)女性の名で度々呼ばれ、
繰り返しはやし立てられた」「自作の伝言ボードに中傷の落書きをされた」
ことを具体例に挙げた。
自殺の原因については「本人の性格や家庭環境、学校生活が複雑に関係し合って
生じたと考えられた」とした上で、いじめも一因に含まれる可能性があるとした。
三者委委員長の吉田道雄元熊本大教授は「いじめの行為が男子生徒の心を疲れさせ、心を揺らしたと推定できる」と述べた。