masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

ぼくがラーメンたべてるとき 絵本作家・長谷川義史

今朝の落合恵子さんの絵本の時間「ぼくがラーメンたべてるとき」は、同じ時間軸にいる子どもたちの姿を、絵本作家・長谷川義史さんが描いた絵本です。
少年がラーメンを食べているとき、猫が欠伸をし、隣の家では少女がTVのチャンネルを変えている。
そしてそのまた隣の家では…と描写は続く。やがて海を飛び越え他所の国へと。
少年と同じ年頃の子どもたちが働いている国々。牛を追い、パンを売る子どもたち。
そして山の中の国、倒れている少年。動かない。風が吹いている。
少年がラーメンを食べているとき、風は吹いていたーー。
思わず言葉を失う.
「何か…悲しいお話だね…」と感じられる気持ちを大切にしてほしい.

日本の恵まれている状況を描くわけではなく、どんな所にも、笑っている子も泣いている子もいて、しかし、どんな状況であっても真直ぐに立っていて欲しい、そして、そこで吹いていた風は、また、私たちにつながっているよ、という思いで描かれてるのでは。
「ぼくがラーメンたべてるとき 隣でミケがあくびした ミケがあくびしたとき、隣のみっちゃんが…」「隣のみっちゃんが〜したとき、隣の隣のたいちゃんが〜」と続く。
さらに「隣の町の男の子」「隣の国の男の子」「そのまた隣の国の女の子」「そのまた隣の隣の国の男の子」になり最後は「そのまた山の向こうの国で男の子が倒れていた」(道に倒れている子どもは、戦禍に倒れているように捉えられる。)となる。
そしてにじんだ茶色やグリーンがいっぱいに広がり人物も景色も描かれていないページで「かぜがふいている」となる。
さらに絵本は「かぜがふいている」を繰り返し、倒れている男の子の場面を俯瞰する。
最後はまたラーメンを食べている男の子の後ろ姿にもどり、終わる。
「かぜがふいている」ということばの繰り返しが同じ瞬間であることを強調しているようだ。