masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

東海道新幹線の車内で火災 男女2人死亡

30日昼前、東京発新大阪行きの走行中の東海道新幹線「のぞみ」の車内で、男が油のようなものをかぶって
火をつけ火災が起きました。
この火災でこの男と乗客の女性の2人が死亡し、11人が重軽傷を負ったほか9人が病院に搬送され、警察が詳しい状況を調べています。
30日午前11時半ごろ、東京発新大阪行きの東海道新幹線のぞみ225号が神奈川県内を走行中、先頭車両の1号車で乗客の男が油のようなものをかぶって火をつけ、火災が起きました。
列車は新横浜と小田原の間の小田原市上町で緊急停車し、火はすぐに乗務員によって消し止められました。
警察によりますと、この火災で火をつけた男は死亡し、乗客の女性1人の死亡が確認されました。
また、煙を吸い込むなどした乗客の男女4人が重傷、7人が軽いけがをしたということです。
ほかにも9人が病院に搬送されていて、警察がけがの程度などを確認しています。
警察によりますと、目撃した乗客の話では男が先頭車両で白いポリタンクに入った油のような液体を周囲にまいたあと、自分も液体をかぶり、ライターで自分に火をつけたということです。
また、同じ1号車にいた乗客の女性は「男が自分の座席の所に来て、『拾ったからお金をあげる』と話しかけてきて、座席のテーブルに千円札を数枚置いた。
『いらない』と言うと男が通路をうろうろし、油のような液体をかぶった。
『やめなさい』と言うと、男は『あなたも危ないから逃げなさい』と言ったので後方の車両に逃げた。
その間に男から火が出ていた」と話しているということで、警察が乗客から事情を聞くなどして当時の詳しい状況を調べています。
のぞみ225号は現場に停車した状態で警察が車内の検証をしていましたが、午後2時すぎ運転を再開し、午後3時前に小田原駅に到着しおよそ800人の乗客を降ろしました。
煙を吸って体調不良を訴え、病院に搬送された31歳の女性は当時、1号車の後方にいたということで、取材に対し「1号車の3列目くらいの座席にいた男が白いポリタンクを持って、入っていた液体を周辺にまき、そのあと自分もかぶって火をつけた。それを見て、乗客が逃げた」と話していました。
「焼け方激しく天井板落下」
新幹線が停車した現場で乗客の救助活動にあたった小田原消防署の米山喜章署長は「私たちが現場に着いたときには1両目の乗客は後ろの車両に避難していた。
中には熱風を吸い込んでのどにけがをしている乗客もいた。
1両目では、火をつけた男とみられる人が通路であおむけに倒れていて、病院に運べる状態ではなかった。
その人が倒れていた1両目の中央から先頭寄りの通路部分の焼け方が最も激しく、天井板も落下していたほどだった」と話しています。
「熱風と黒煙が充満」
1両目の車両の中央付近に座っていて煙を吸い込み現場で手当を受けていた会社員の男性は「『油のようなものをまいている』という声がしたので、前を見ると男が油のようなものをまいていた。
しばらくして男が火をつけると熱風と黒煙が充満した。
みんなが後ろの車両に必死で逃げたが、だんだん息苦しくなり、3両目まで逃げるとようやく呼吸ができるようになった」と話していました。
トイレの非常ブザーで緊急停止
国土交通省によりますと、東京発新大阪行きののぞみ225号は、新横浜・小田原間を走行中の午前11時40分ごろ、先頭の1号車のトイレ内にある非常ブザーが押されたということです。
このため運転士が、手動で緊急停止させたということです。
その後、運転士が席を立ってデッキに出たところ油にまみれた男を発見し、消火器を使って、火を消したということです。
さらに、1号車と2号車の間のデッキで、倒れている女性を見つけたということです。
国土交通省は、鉄道局長を本部長とする対策本部を設置するとともに、職員6人を現地に派遣し、当時の状況を