masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

自衛隊がピストン輸送で熊本赤十字病院危機救う

産経新聞 4月21日(木)7時55分配信
水不足に陥った熊本赤十字病院の浄水槽に水を運ぶ自衛隊員ら=熊本市東区(写真:産経新聞

熊本地震による断水で深刻な水不足に陥った熊本赤十字病院熊本市東区)が、陸上自衛隊航空自衛隊による24時間態勢での水供給でピンチを切り抜けた。
病院幹部は「災害拠点病院である当院が倒れれば、地域医療がドミノ倒しのように倒れてしまう。
これからも自衛隊と協力し、踏ん張りたい」と語った。
熊本赤十字病院は、大規模災害時に県内の医療拠点となる災害拠点病院基幹災害医療センター)に指定されている。
日量100〜150トンの水を使用しており、災害時用として敷地内の浄水槽に3日分約350トンの水を備蓄している。
14日の地震発生後、熊本市内は各地で断水した。備蓄水を使用したが、17日の時点で残り27%にまで減少した。
「このままでは間もなく、底をついてしまう」
病院関係者に不安が膨らんだ。
18日夜、調査に訪れた厚生労働省のチームに、差し迫った危機を訴えた。
厚労省を通じて要請を受けた自衛隊が、即座に動いた。
陸自第24普通科連隊(宮崎県)の36人、空自の第5航空団(同県)など4部隊46人が、それぞれ給水車とともに、熊本へ向かった。
日付がかわった19日午前2時20分から給水活動が始まった。
陸自北熊本駐屯地など、市内3カ所の水源地から同病院まで、夜を徹して水をピストン搬送した。
自衛隊とはいえ、給水車の容量は1〜5トンしかない。
「コップで風呂浴槽を満タンにするような給水活動」(陸自広報担当者)が続く。19日は計223トンの水を運んだ。
20日午後3時現在の貯水量は約1・5日分にまで回復したという。
副院長の中島伸一氏は「懸命の活動で、診療中止に追い込まれることもなく、多くの命を救うことができた。
給水活動に従事してくれた自衛隊関係者に心から感謝したい」と語った。