masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

クレソン、天草特産品に

2017年03月17日 06時00分
クレソンを選別する中山コユキさん
明治時代にフランス人宣教師が伝えたとされ、天草市河浦町今富の川辺に自生している香味野菜のクレソン。


長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録を目指す動きが高まる中で、地元農家の中山一弥さん(56)は、クレソンを特産品化しようと栽培を始め、福岡都市圏や関西などへ出荷している。
クレソンは、ぴりりとした辛みと独特の香りが特徴で、ステーキなど肉料理の付け合わせに使われる。
日本ではキリスト教が解禁された明治以降、外国人宣教師などによって各地に持ち込まれたとされる。

天草地方には1880年ごろボンヌ神父が伝え、その名前に由来して「ボンゼリ」と呼ばれているという。
ベータカロテンのほか、カルシウム、カリウムなどが豊富に含まれ、別名「最強の野菜」。
中山さんは昨年から、川に自生していたクレソンの苗を農地に植え替え栽培を始めた。
春になり、収穫したクレソンを母のコユキさん(83)が選別して出荷する。
「よか小遣い稼ぎになっとよ」と、うれしそうに話していた。
=2017/03/17付 西日本新聞朝刊=