masami71の日記

熊本市在住の68歳の年金暮らしです

熊本地震、そのとき八代市熊本労災病院は

八代市熊本労災病院副院長 池田 天史
当院のある八代市では震源地から多少離れているため、軽微な建物損傷と棚が倒れるなどの物損程度の被害でした。
発災直後に管理棟に災害対策本部、救急センターに災害対策室を設置し、救急対策委員長の医師が指揮を執りました。

災害対応マニュアルに沿ってトリアージエリアを準備し患者を受け入れ。
また、避難者が来院したため、リハビリテーション棟を開放し、職員一同で誘導や声かけ、情報収集を行いました。
患者受入数は前震時5名、本震時30名程度でしたが、4/19に八代地方で震度5強を観測した際は、「八代市立病院」から20名の入院患者の転院を受け入れました。
研修医は急患の問診・診察やトリアージを担当しました。
当院は「災害拠点病院」の指定を受けており、DMATを2度派遣。
その後も要請に応えてJRAT、災害支援ナース、糖尿病支援チームや管理栄養士、臨床検査技師などを益城町や避難所へ派遣しました。
そのような活動を経て、災害時の病院や医師に対するニーズの大きさを改めて実感。
発災直後の外傷だけでなく、その後の避難生活におけるエコノミークラス症候群やストレスなど中長期的な対応も必要です。
研修医も、医師という仕事の重要性を改めて感じたのではないかと思います。
できることは限られていたとしても、地震対応にあたる先輩医師を間近に見て「立派な医師になりたい」「熊本の医療に貢献したい」という気持ちを一層強くする経験になったと思います。
平成29年度研修医の採用面接でも、「地震をきっかけに、熊本で医師になりたいと思った。」という声が複数聞かれました。