masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

86年の歴史に幕 阿蘇山上の気象観測が終了

2017年12月11日 19:20 現在
県内で最も標高の高い気象観測所が11日、86年の歴史に幕を下ろしました。
ニュースでもお伝えしていた阿蘇山上の気温や降水量などの観測データがなくなることになります。
阿蘇山上に気象台が設置している観測所。
86年続いたこの場所での気象観測が11日午後2時で終わりました。
理由は、中岳の火山活動です。火口からおよそ1kmの場所にあるため、火山活動が活発になった2014年以降は、雨量計に火山灰が詰まったり、火山ガスの影響で正確な観測ができなかったりして、継続的な気象観測が難しくなったからです。
阿蘇山上での気象観測は1931年に始まり、当初は山上にある阿蘇山測候所に気象台の職員が常駐して、観測を行っていました。
「耳がちぎれそうな寒さですが、いま何度ですか?」(記者)
「いまマイナス12.3℃です」(所員)
「寒い測候所生活は辛いでしょう?」(記者)
「山の観測は慣れたんですけど、去年よりは辛いですね。スキーまではできませんけど、雪遊びくらいが楽しみの1つかと思います」(所員)
これまでの観測で、最も低い気温は氷点下15.9℃最も多い積雪は123センチでした。
阿蘇山上での気象観測は1998年に無人化され、2009年には阿蘇山測候所が廃止。
そして、86年続いた気象観測が11日終わりました。
今後は2015年に設置された南阿蘇村河陰の観測所などで阿蘇地域の気象観測が続きます。