masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

阿蘇登山道 名称と位置なぜ不一致? 

「北」は火口西側、「東」は北側
2018/5/9 12:00 c株式会社熊本日日新聞社
北登山道入り口近くの国道57号に設置されている道路案内標識。

かつては地名の「赤水線」と表記されていた=南阿蘇
阿蘇山上に通じる登山道路の主要3ルートは全て復旧し、大型連休中は県内外の車両が多く見られた。
写真は北登山道(県道阿蘇公園下野線)=4月26日、阿蘇市(小野宏明)
熊本地震による被災から全て復旧した阿蘇山上に通じる登山道路の主要3ルート。
このうち北登山道(熊本県阿蘇公園下野線)は中岳火口の西側にあり、東登山道(県道阿蘇吉田線)は北側にある。
南登山道(同)を除く2ルートの名称と位置が一致しないのはなぜだろうか。

阿蘇地域振興局などによると、3ルートはいずれも阿蘇登山有料道路が前身。
坊中線(現・東登山道)、赤水線(北登山道)、吉田線(南登山道)の順に開通し、2000年4月にそろって無料化された。
その前後から、登山道路を利用する観光客が増加し、国道57号の渋滞が深刻化。
分散させるため、道路の案内標識を変更することにした。
当時、阿蘇町役場を差していた「阿蘇」と区別するため、草千里や中岳火口方面を「阿蘇山上」とし、火口を想起する絵柄も加えた新標識の整備を04年に始めた。
同時に、登山道路の名称は県外の観光客に分かりやすいよう地名の代わりに東西南北を使うことにした。


決定経緯の詳細は不明だが、県道草千里浜栃木線を「西登山道」と決め、時計回りに「北」「東」「南」としたため、実際の方角とずれが生じたとみられる。
同振興局土木部維持管理調整課の古田孝課長は「現在の名称に苦情はないが、違和感があるのは確か。
導入から10年以上がたち、定着しているかを含めて地域内外で調査し、変更の可否を検討したい」としている。
(岡本幸浩)