2019年12月24日 17:44 現在
再建から一転、建設断念です。
九州産交ツーリズムは、阿蘇中岳火口と山上広場を結ぶ「阿蘇山ロープウェー」の建設を、中止すると発表しました。
「阿蘇山ロープウェー」は、年間５０万人ほどが利用する施設でしたが、熊本地震と中岳の噴火で被害を受け、去年１０月から解体がはじまり、来年秋の再開を目指して工事が進められていました。
しかし、ロープウェーを管理する九州産交ツーリズムはきょう、これまでの計画を一転し、再建を断念したと発表しました。
「残念という気持ちと、この状況（規制）が続くのがいつまでか分からないのが厳しいかなと（思う）」（阿蘇山ロープウェー 後藤一昭所長）
九州産交ツーリズムは、建設を中止した理由を、中岳が噴火を繰り返し、工事が進めらないとした上で、建設予定地が脆弱地盤で建設コストが予定より増えるなど、経営面での課題もでてきたとしました。
その一方で、阿蘇山上を観光地として維持していくため、ロープウェーに代わる交通手段を、検討していきたいとしています。
