07月17日 17時01分
甚大な被害を受けた人吉市や球磨村では、被災から２週間近く経っても支援の手が足りず、復旧作業は思うように進んでいません。
これを支援するため、熊本県は熊本市と現地を結ぶボランティアの送迎バスの運行を始めました。
人吉市や球磨村では、球磨川周辺の住宅や店舗が甚大な被害を受けましたが、新型コロナウイルスの感染予防のため、ボランティアの受け入れを県内からの人に限っていることなどから支援の手が足りず、復旧作業は思うように進んでいません。
このため熊本県は、より多くの人が参加できるよう１７日から熊本市と現地を結ぶボランティアの送迎バスの運行を始め、１７日第１陣が到着しました。
１７日は３９人のボランティアが、早速、多くの家屋が浸水した下青井町に入り、スコップで住宅のなかにたまった泥を掃き出したり、水につかって使えなくなったテレビや家具などを運び出していました。
この地区で一人で暮らす元田順子さん（８３歳）は、住宅の１階部分が水没しましたが、息子の家も大きな被害を受けたため片づけに手をつけることが出来なかったということで「ボランティアを依頼したがきょうまで来てもらえず、手つかずの状態をただ外から見ることしかできなかった。やっと入ってもらえて感謝しかありません」と話していました。
