「一日でも早く」 被災したくま川鉄道の復旧祈念きっぷ販売 岡山・井原鉄道
毎日新聞 2020/08/09 12:05
井原駅で販売しているくま川鉄道復旧祈念きっぷセット
=岡山県井原市七日市町の井原駅で2020年8月5日午後4時17分、岩本一希撮影
熊本県南部を襲った7月の豪雨で甚大な被害が出た第三セクターのくま川鉄道(同県人吉市)を支援しようと、岡山県総社市と広島県福山市を結ぶ同じ第三セクターの井原鉄道が「くま川鉄道復旧祈念きっぷセット」を井原駅(岡山県井原市七日市町)の窓口で販売している。
販売手数料などを引いた売上金の全額を、くま川鉄道に義援金として送る。
このセットは新潟県の第三セクター・えちごトキめき鉄道が企画し、全国各地の第三セクターの鉄道会社などでも販売している。50セット限定で3000円(税込み)。
セット内容は、くま川鉄道全14駅の入場券と、新鶴羽駅~おかどめ幸福駅間の乗車券1枚、A4サイズのラミネートカードで、入場券と乗車券の券面には被災した日付(20・7・4)が刻印されている。
井原鉄道も一昨年の西日本豪雨では設備などが被災したが、近隣の鉄道会社の支援により約2カ月で復旧。その経験から販売協力をいち早く表明した。
同社営業企画課の鳥越肇課長(48)は「切符を購入してもらうことで一日でも早い復興につながれば」と話している。【岩本一希】