2021年3月12日 18:54 現在
「サクラに染まろうと思って」「めっちゃ盛り上げる気で来ました！」
これは、今から１０年前の映像です。懸命に手を振るたくさんの人たち。
その視線の先に・・・
２０１１年３月１２日。九州の北から南が新幹線でつながりました。
鹿児島から熊本、そして福岡、その先は大阪まで一直線。
前日に発生した東日本大震災を鑑み、イベントは中止されましたが、各停車駅では人だかりが。
「子どもの名前がのぞみとみずほです」
「新幹線に乗るのは初めてで楽しみです」（一番乗りの利用客）
しかし、実は開業前には懸念の声もありました。
「鹿児島と博多の通過点になっちゃうんじゃないか」「福岡と鹿児島の二極化」「熊本は中途半端になってしまう」
そんな不安の声はどこへやら！きょうも新幹線ではるばる広島や大阪などからやってきた人たちが。
「熊本の空気に触れたくなってきょうこれから阿蘇に行くんです。
新幹線ができて（移動時間が）短くなると来る回数が増えてきた」（広島から観光で来熊）
「博多駅で乗り換えなくていい。きょう関西から来られる方もノンストップで来られるので熊本にお呼びしやすくなってビジネスも進みやすくなる」（ビジネス相手を迎えに来た人）
新型コロナウイルスによる影響で利用客数は前年と比べ半分以下と苦境は続いていますが、新たなキャンペーンも打ち出すなど、ＪＲ九州は前向きです。
「１０周年を迎えられみなさんにご利用いただいていることに感謝しています」
「これからもたくさんご利用いただきたいと思います」（ＪＲ九州熊本支社 川邊亜矢さん）
