03月19日 15時59分
熊本地震からの復興が進む阿蘇地域で、乗客に復興の様子や阿蘇の大自然を眺めてもらいながら走る、２階建てのオープンバスの運行が始まりました。
５年前の熊本地震で大きな被害を受けた阿蘇地域では、地震で寸断された国道５７号線が去年１０月に開通し、３月には新阿蘇大橋が開通するなど復興が進んでいます。
こうしたなかオープンバスは、ひと味違った視点から復興の様子や阿蘇の大自然を楽しんでもらおうと、東京の旅行会社が１９日、から期間限定で運行を始めました。
第１便は、南阿蘇村の観光施設「阿蘇ファームランド」を出発し、地震で拝殿や楼門が倒壊して今も復旧工事が進む阿蘇神社や、国内有数の草原地帯が広がる草千里を経由するルートをおよそ２時間半かけてまわりました。
道中、屋根がない高さ３メートル余りのバスの２階からは、野焼きで山肌が露わになった阿蘇山や、去年１０月に開通した北側復旧ルートを望むことができました。
バスガイドの藤井乃愛さんは「何度も阿蘇に来ている方も阿蘇に住んでいる方も、いつもとは違った視点で楽しめると思うのでぜひ利用してほしいです」と話していました。
このオープンバスは４月まで金曜と土曜、日曜に運行され、４月からは新阿蘇大橋を経由するルートを走るということです。
