05月01日 11時51分
去年夏の豪雨災害で熊本県内での運行ができなくなっている、ＪＲ九州の観光列車、「ＳＬ人吉」が１日から区間を代えて、熊本駅と佐賀県の鳥栖駅の間で運転が始まりました。
「ＳＬ人吉」は、熊本駅と人吉駅を結ぶ人気の観光列車ですが、去年７月の豪雨で肥薩線の鉄橋が流されるなどして熊本県内での運行ができなくなっていて、ＪＲ九州は、１日から熊本駅と佐賀県の鳥栖駅の間で運転を再開することにしました。
熊本駅では、出発式が行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大でセレモニーは中止になりました。
それでも駅のホームには運行再開を待ちわびた鉄道ファンが多く駆けつけ、写真を撮っていました。
５歳の娘を連れた熊本市の４０代の夫婦は「運行再開を知ってぜひ乗りたいと思って来ました。
ゆっくりした列車の旅を楽しみたい」と話していました。
そして午前１０時５０分に出口拡駅長が出発の合図をすると、ＳＬ人吉は汽笛を響かせて鳥栖駅に向けて出発しました。
ＳＬ人吉は、５月と６月の土日と祝日に１日１往復運行する予定で、５月５日までの大型連休期間中は毎日、運行します。
