2021年8月5日 18:16 現在
デザイン性をとるか、利便性をとるか・・・
熊本駅前の市電乗り場にある長~いベンチ。
さまざまな声を受けて、ついに短くなりました。
長~いベンチ、全長26メートル。
今年3月に、熊本市交通局が設置しました。
「待ち時間が楽になった感じがする」(利用者)
座れるだけでなく、人の流れを整理する効果も。
市電を待つ人たちは、長いベンチに沿うように列を作るようになったのです。
ところが、不便なことも・・・
「熊本駅から最短距離で行くならこのルートを通りたいんですが、ベンチがあるために少しう回する必要があります」(記者)
こちらの女性。
市電に乗るために走りましたが、間に合いませんでした。
「(最短距離で)行けたらいいけど、あいていないからこっちに行けない」(利用者)
なかには乗り越える人もいるようで、その時に付いたとみられる足跡も残されています。
このような状況を受け、熊本市交通局が決断。
長~いベンチを、短くすることにしたのです。
「『遠回りになる』といったようなご意見もいただきましたし、乗り越える人もいらっしゃることから『ベンチが汚れる』とか。きちんと並んでいただくことももちろん大事なんですけど、やはり市電にきちんと乗りやすく、安全に乗っていただくことを考えると、このようなかたちがいいのではないかと」
(熊本市交通局運行管理課 松尾達哉課長)
「26メートルあった長いベンチは、2つに分けられました。ひとつあたり11メートル72センチです」(記者)
ベンチとベンチの間には空間ができ、人が通れるようになりました。
さっそく、5日朝の通勤通学の時間帯を覗いてみると。
ベンチの変化には、まだ気づいていない様子。
毎朝JRから市電に乗り換えて、通勤しているというこちらの男性も・・・
「(熊本駅から)まっすぐ来てベンチを回るかたちで来ました」
Q.向こうを見てみてください
「あっ・・・間があいてる。今まではぐるっと回ってたんですけど、間があいているなら近くて便利になりますね」(利用者)
「すごくいいと思います。便利です」(利用者)
「長~いベンチ」が「まぁまぁ長いベンチ」になった市電乗り場。
おおむね好評です。