masami71の日記

熊本市在住の72歳の年金暮らしです

熊本市電、秘伝の滑らか停車 評判の運転士・江崎さん

熊本市電、秘伝の滑らか停車 評判の運転士・江崎さん 空気音に集中、ブレーキ操作絶妙
2021/9/6 13:38 (JST)9/6 13:40 (JST)updated
©株式会社熊本日日新聞社

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熊本市電の車両に乗務する江崎世翔さん=同市中央区
 「熊本市電に、ブレーキ操作がうまい運転士がいる」「身構えていたら、いつの間にか止まっていた」-。
8月中旬、熊日朝刊の手記「心に残るいい話」などにそんな声が、相次いで寄せられた。
どんな運転士なのか、市交通局(中央区大江)を訪ねた。

最初に投稿した東区の中村弘之さん(85)は、市電をテーマにした著書もある公共交通ファン。
中村さんによると、ブレーキ操作がうまい運転士は江崎世翔[せいしょう]さん(27)=南区=だという。
江崎さんは高校卒業後、接客業の仕事をしていた。5年ほど前、中学時代から続けている空手の先輩から誘いを受け、「車やバイクの運転が好きなので、乗客に喜ばれる仕事がしたい」と、2016年8月に市交通局入り。約半年で免許を取得し、17年4月から運転士として乗務している。

江崎さんは乗務中、中村さんと言葉を交わしたことがあり、投稿を読んで自分だと分かったという。
「運転技術を見習っている先輩たちのおかげ。率直にうれしい」とはにかむ。
どうしたら滑らかに停車できるのか-。その鍵は、ブレーキの空気圧の調整にあった。
江崎さんは電停に差し掛かると「シュー」という空気音に集中。ブレーキを細かく操作し、停止する瞬間、空気圧をゼロにするという。
松本智営業所長は「空気が残っていると、前方につんのめったようなショックが出る。空気を抜くタイミングが絶妙にうまい」と解説する。車両の速度や電停の傾斜、降雨などの条件が常に違うため、分かっていても難しいという。

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