12月08日 17時55分
熊本県天草市では、高級珍味として知られるからすみづくりが最盛期を迎えています。
からすみはボラの卵巣を加工した、塩気と濃厚な味わいが特徴の高級珍味で、酒のつまみや年末年始の贈答用として人気があります。
天草市牛深町の創業７０年を超える海産物の製造販売会社では、からすみづくりが最盛期を迎えています。
天草近海で捕れたボラの卵巣を塩漬けにしたあと、乾いた北風に当てながら天日干しにして１か月ほどかけて濃いやまぶき色に仕上げていきます。
８日は従業員の女性たちが、屋上の作業場でからすみを一つ一つ手に取り、表と裏が均等に乾くよう３０分おきにひっくり返したり布で拭いてつやを出したりする作業をしていました。
ことしは新型コロナの影響でいわゆる「巣ごもり需要」が増えているということで、来年２月までに例年の倍の２５００本ほどを製造する予定だということです。
この会社ではからすみを１００グラムあたり６０００円前後で販売していて、海産物製造販売会社の井上卓専務取締役は「気温が低くなり空気も乾燥して品質のいいからすみに仕上がると思います。スライスして食べるほか、お茶漬けにして食べるのもお勧めです」と話していました。
