熊本豪雨で被災したくま川鉄道。去年11月に部分運行を再開しまもなく半年です。
全線再開へ課題となっていたのが流出した球磨川第四橋梁の復旧で、今年度中に工事に着手する方針が明らかになりました。
2020年7月の熊本豪雨で車両全5両が浸水するなど甚大な被害を受けました。
去年11月には錦町の肥後西村駅と湯前駅の間18.9キロの区間で部分運行を再開。
永江友二社長によると流失した球磨川第四橋梁の設計が3月に完了。
今年度中に残っている橋脚などを撤去し本体工事に着手できる見込みだということです。
しかし全線再開へすべての見通しが立ったわけではありません。
旧国鉄湯前線を前身とするくま川鉄道は人吉温泉駅と相良藩願成寺駅の間でJR肥薩線と部分的に路線を共用しています。
この区間ではJR九州が保有する線路や踏切も被災していますが肥薩線の復旧方針は未だ定まっていません。
くま川鉄道は共用路線の復旧に関し課題点を整理したうえで今後JR九州へ協議を依頼したいとしています。